味噌汁は日本の伝統的な料理であり、その健康効果が広く知られています。しかし、味噌汁に潜むデメリットについても気になっている方が多いのではないでしょうか。
本記事では、味噌汁が体に悪いと言われている原因の「塩分」について深堀り解説します。
そして、1,000年以上も前から日本人の食文化の一部として親しまれてきた味噌汁のメリットも振り返り、忙しい現代人にとっての最適解も提案します。
ぜひ最後までご覧いただき、「味噌汁は体に悪い」というモヤモヤを晴らしていってください。
味噌汁を飲むデメリットはあるのか?メリットより先に知っておこう
味噌汁は飲まない方がいいと言ってる人の根拠
味噌汁は一般的に健康に良いとされていますが、飲まない方がいいという人もいます。その根拠は主に塩分の摂取量に関するものです。
味噌汁には塩分が多く含まれていると考えられており、塩分を摂りすぎることにより、高血圧になり、心臓病や脳卒中のリスクを高めるというのが「飲まない方がよい」という方の主張です。
味噌汁は本当に塩分が高いのか?
では、上のおじさんが主張するように、味噌汁は本当に塩分が多く含まれているのでしょうか?他の食材と比較してみようと思います。
味噌汁の塩分を調べる前に、1日の塩分摂取量の目安を整理しておきます。
基準を出している機関 | 塩分摂取量の目標値 |
---|---|
厚生労働省(※1) | 男性:7.5g未満 女性:6.5g未満 |
WHO世界保健機関 | 5g未満 |
※1.参考:日本人の食事摂取基準(20年版)
1日の塩分摂取量については、こちらのサイトで詳しく解説されています。
そして、わかめの味噌汁1杯分に含まれる塩分は約1.5gです。
これだけ聞いても、ピンとこないので、他の食品と比べてみます。
食品 | 塩分 |
---|---|
わかめの味噌汁 | 1.5g |
おにぎり(ツナマヨネーズ115g) | 1.1g |
カレーパン120g | 1.5g |
梅干し1個13g | 2.2g |
牛丼 | 2.7g |
スパゲッティ240g | 2.8g |
かけそば | 4.0g |
テリヤキバーガー | 4.2g |
カルボナーラ | 4.5g |
ハンバーグ弁当 | 4.5g |
ご覧のとおり、味噌汁が極端に塩分が高いわけではありません。
そのため1日1~2杯飲む程度であれば、気になくて良いと言えます。
毎日飲むとどうなる?
まず前提として、高血圧や腎臓病疾患などの持病を持っている方はかかりつけ医に摂取してよい塩分量を相談してください。
健康な人は前述のとおり、1日1~2杯の味噌汁を飲むことは問題になりません。
どうしても気になる方は減塩の味噌汁を選ぶとよいでしょう。
また、味噌汁だけ注意するのではなく、1日の食事全体で塩分を摂り過ぎてないかに気を配る必要がありますので、カルボナーラやハンバーグ弁当等、塩分が多めの食事をした場合は、「今日はこれ以上塩分取らないようにしよう」という思考をした方がよいです。
このように味噌汁は他の食品と比較して、特に塩分が多いわけではありません。
「味噌汁を毎日飲むとどうなるのか?」の問いの答えは次章のメリットを参照してください。
味噌汁はメリットだらけです。
味噌汁を飲むメリット(デメリットの存在を消すくらいすごい)
腸内環境が改善する
味噌汁を継続的に飲むことで、腸内環境が改善される理由は、味噌に含まれるプロバイオティクスの力にあります。プロバイオティクスは腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えることで、腸内のバランスを整えます。これは便秘や下痢の予防に役立ち、免疫力の向上にもつながります。
味噌は発酵食品であり、発酵過程で生成される微生物がプロバイオティクスとして働きます。毎日味噌汁を飲むことで、これらの微生物が腸内に定着し、消化吸収を助けるとともに、腸内環境を整える効果が期待できます。また、味噌にはビタミンやミネラルも豊富に含まれており、総合的な健康維持にも貢献します。
腸内環境の改善は肌の調子やエネルギーレベルの向上にも関係するため、味噌汁を日常的に取り入れることは、美容や健康の面でも大きなメリットがあります。
お肌の美容効果
腸内環境が整うことにより、栄養の吸収がスムーズになり、肌の健康にも直結します。
味噌にはビタミンB群やビタミンE、ミネラルが豊富に含まれており、これらの栄養素は肌の新陳代謝を促進し、肌の再生を助けます。
さらに、味噌に含まれる抗酸化物質が、肌の老化を引き起こす活性酸素を除去するため、シワやたるみの予防にも効果的です。
味噌汁を毎日飲むことは、美肌を保つための手軽で効果的な方法なのです。
脳にも効果がある?
味噌汁を継続的に飲むことで腸内環境が改善することを説明してきましたが、実は、腸内環境が整うと、脳の認知機能や精神状態が改善されることが知られています。
これを腸脳相関と言います。
また、味噌にはビタミンB群やアミノ酸が含まれており、これらの栄養素は神経伝達物質の生成に寄与し、脳の働きをサポートします。
さらに、味噌汁に含まれる野菜や海藻も、抗酸化作用やミネラル補給により、脳の健康維持に役立ちます。
毎日の食事に味噌汁を取り入れることで、集中力や記憶力の向上、ストレス軽減など、仕事のパフォーマンス向上に繋がるでしょう。
もちろんダイエットにも効果あり
まず、味噌汁自体のカロリーは非常に低く、1杯あたり約30キロカロリー程度しかありません。これにより、カロリー制限を行っている方でも安心して飲むことができます。
さらに、味噌汁に含まれる具材を工夫することで、ダイエット効果をさらに高めることができます。例えば、野菜や豆腐、きのこ類を加えることで、食物繊維やタンパク質を摂取しやすくなります。
食物繊維は、腸内環境を整え、便通を良くする効果があります。これにより、体内の老廃物が排出されやすくなり、代謝が向上します。
また、タンパク質は筋肉の維持や増強に必要な栄養素であり、基礎代謝を高める働きがあります。基礎代謝が上がることで、日常生活で消費されるエネルギー量が増え、脂肪が燃焼しやすくなります。
このように、味噌汁はダイエットに効果的であり、健康的な食生活の一部として取り入れることで、無理なく体重管理ができるようになります。
インスタントの味噌汁でも効果ある?
インスタント味噌汁でも、健康効果は十分に期待できます。インスタント味噌汁は手軽に作れるため、忙しい日常でも簡単に取り入れられます。
インスタントの味噌汁といっても様々な種類がありますが、健康目的であれば、栄養価や風味が破壊されないフリーズドライが一番でしょう。
がんばって腸活を続けたいと思っても、毎朝味噌汁を作るのが面倒で挫折しては意味がありません。
フリーズドライの味噌汁で無理なく腸活を続けましょう。
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結論:味噌汁が健康・美容にメリットだらけでデメリットはない
いかがだったでしょうか?
最後に記事のポイントをおさらいしておきます。
- 1日の塩分摂取量の目安は男性7.5g未満、女性6.5g未満
- わかめの味噌汁1杯分に含まれる塩分は約1.5g
- 他の食材と比べて味噌汁が極端に塩分が高いわけではない
- 1日1~2杯の味噌汁は問題ない
- 1日の食事全体で塩分を摂り過ぎてないかに気を配る必要がある
- 味噌汁を毎日飲むと腸内環境が整いやすい
- 味噌汁はビタミンやミネラルが豊富で肌の健康によい
- 味噌汁は腸脳相関により認知機能をサポートしたり、精神状態の改善に役立つ
- 味噌汁は低カロリーで基礎代謝を高めるため、ダイエットに適している
- インスタント味噌汁でも健康効果が期待できる
- フリーズドライ味噌汁は栄養価が高い
- 無理なく腸活を続けるなら、フリーズドライ味噌汁もあり
味噌汁が塩分が高いというイメージは払しょくできたのではないでしょうか?
「味噌汁は健康・美容にメリットだらけ」というのは本当でした。
腸活を極めて、美容に、身体のパフォーマンスアップに、安定した精神状態の維持に努めましょう!